
朝ご飯の後に痙攣発作を起こしたが、今まで同様軽いてんかんみたいなものだと思った。
しかし、2時間後にまた発作。
おかしいと思い病院へ。
すると病院でも発作を起こし、主治医の先生から治療の為にもとMRIを勧められ翌日の予約をした。
そして、発作を抑える薬をもらい家に帰ったが夕方になってもしげおがとても辛そうにしているので、また病院に連れて行き入院させた。
病院へお迎え

朝10:00、入院したしげおを迎えにかかりつけの病院へ。
「入院中は、発作は起こらず少しは眠った」と。
環境が変わるとしげおはなかなか排泄をしないがオシッコもウンチもできたと聞き安心した。
そして先生から血液検査の結果、治療に使用した薬の一覧、レントゲン写真のデータ、前日からの症状や施した治療などを記した手紙を預かりキャミックに向かった。

お出かけが大好きなしげおだが移動中も全く元気がなく、ただ一点を見つめていた。
こんなしげおを見ていると今後どうなってしまうのか不安で仕方なかった。
キャミック到着

道中は混んでいて川崎から江戸川区まで1時間半くらいかかったが、余裕を持って出発したので予約時間より30分くらい早く着いた。
院内に入り受け付けを済ませしばらくするとカウンセリング室に呼ばれた。
しげおの今までの経緯と状況を説明し、診断に関する詳しい説明を受けた。
診断中にもしものことがあるかもしれないのでと同意書に署名。
「途中何かあった場合は連絡しますので近くにいてください」と言われ電話番号も記入。
書く手が震えていた。
そして「2時間後の15:30にまた来てください」と言われ病院を後にした。
その間に近くの商業施設でお昼を食べた。
この時、「どうか電話がなりませんように」「重い病気ではありませんように」とずっと心の中で祈った。
診断結果

幸い電話が鳴ることはなく約束の15:30になった。
すごく長く感じた2時間だった。
病院に入るとまたカウンセリング室に案内され先生が入室。
「診断結果が出ました」と。
MRI画像がモニターに写し出された。
もうドキドキが止まらない。
「神様・・・。」
しかし、願いは届かず結果は壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)。
すでに壊死している部分が2か所。
白い影(炎症)があちこちに。
「脳炎の場合もっと若いうちに発症するのが多いが、この年齢でもなくはない」と。
ショックでした。
嘘であってほしいと思うと同時に涙があふれる。
パグ脳炎は不治の病と認識していたので。
「しげおが居なくなってしまう…」
流れる涙を必死にこらえながら先生の説明を聞いた。
最後に、「かかりつけの病院には連絡してあります。これから病院に行ってコレを渡してください」とMRI画像と脳の髄液を預かった。
そして、しげおと無事再会。
麻酔のせいかまだボーッとしているけど、会えたことが嬉しかった。
それからお金を払い病院へ向かった。

ちなみにMRIの費用はこれだけかかりました。
主治医の先生からも「10万円くらいかかります」と言われていましたが。
高額ではあるが命には変えられない。
パグ脳炎治療開始

かかりつけの病院へ戻ると休診日にもかかわらず主治医の先生が待っていてくれました。
これからの治療法など詳細に説明してくれました。
薬が処方され、飲んでくれない時の飲ませ方を教えて頂き、初回のお薬は飲ませてもらいました。
そして「3日後の日曜日に来てください」と言われ帰宅。
- コンセーブ(抗てんかん剤)・・・1日2回 1回半錠
- プレドニゾロン(ステロイド)・・・1日1回 1錠
- シクロスポリン(免疫抑制剤)・・・1日1回 1錠
- エンロクリア(抗菌製剤) ・・・1日1回 1錠
- ダイアップ坐薬(抗けいれん剤)・・・発作発生時
家に戻ってもほとんど動けずハァハァという息遣いと細かい震えが止まりません。
昨日の朝まで全然元気だったしげおが突然こんな姿になってしまい気持ちが追いつかない。
また涙が溢れてくる。
でも泣いている場合ではない、しげおは懸命に生きようとしている。
がんばってしげおのお世話をしていこうと誓った。