
会話の中でよく血液型による性格のことで盛り上がることがありますよね。
私はA型で「几帳面だよね」とよく言われます。
愛犬のしげおもキレイ好きで一度おしっこをしたトイレシーツにはもうしたくないと嫌がります。
だからA型かなぁ・・・と思ってました。
私と同じように、「愛犬の血液型が気になる」という方は多いのではないでしょうか?

僕に血液型ってあるのかなぁ?
あれば僕は間違いなくA型だよね!

犬にもちゃんと血液型はあるぞ!
でも、犬はA型とかB型とか言わないんだよ!
ヒトとは違う犬の血液型とは

人間の血液型はご存知のように、ABO式のA型、B型、O型、AB型の4種類+Rh式です。
犬も同じようにA型やB型といった血液型になるのかと思いきや、実はまったく異なった形で分類されることになります。
犬の血液型は『DEA式』
国際的に認められている犬の血液型というのは、DEA型というもので分類されています。

DEAとは「Dog Erythrocyte Antigen」
訳すと「イヌ赤血球抗原」だ。

なんか難しいね。
この分類では犬の血液型は10種類以上あるのですが、個体数が少ないものを除くとDEA1.1、DEA1.2、DEA3、DEA4、DEA5、DEA6、DEA7、DEA8の8種類の分類となります。
しかし、それだけではありません。それぞれで抗原を持っているか持っていないのかを陽性か陰性かで分類することになります。

代表的な分類を載せておくぞ。
DEA1.1(+) | DEA1.1(-) | DEA1.2(+) | DEA1.2(-) |
DEA3(+) | DEA3(-) | DEA4(+) | DEA4(-) |
DEA5(+) | DEA5(-) | DEA6(+) | DEA6(-) |
DEA7(+) | DEA7(-) | DEA8(+) | DEA8(-) |
DEA1.1(+) | DEA1.1(-) |
DEA1.2(+) | DEA1.2(-) |
DEA3(+) | DEA3(-) |
DEA4(+) | DEA4(-) |
DEA5(+) | DEA5(-) |
DEA6(+) | DEA6(-) |
DEA7(+) | DEA7(-) |
DEA8(+) | DEA8(-) |
上の表を見てお分かりのようにその数は16種類。
これだけでも驚きですが今も研究中で、明確な数は解明されておらず、おそらく犬1匹が1種類の血液型を持っているとも言われています。
犬1匹に複数の血液型
更に驚きなのが、犬は1匹に対して複数の血液型を持っているというのです。
例えば、人間の場合は、〇〇さんは「A型」、△△さんは「B型」というふうに1人に対して1つの血液型を持ちます。
しかし犬の場合は、〇〇くんは「DEA3(+)とDEA4(-)」、△△ちゃんは「DEA1.1(+)とDEA3(-)とDEA4(-)」といった具合に、だいたい2種類から3種類ほどの血液型を保有していると言われています。

なるほど~。じゃあ僕の血液型って一体?
犬の血液型の調べ方
犬の血液型を調べるには、まず掛かりつけの動物病院に相談しましょう。
検査キットがあれば簡単に調べることが可能です。
しかし、ここからがポイントです。
すぐに受けられる検査キットでは、血液型を特定することはできないそうです。
そのキットを使って調べる内容はDEA1.1型の(+)陽性か(-)陰性かを判断します。

なぜ、DEA1.1型だけを調べるの?

DEA1.1型が陽性、陰性という部分は輸血をする際に最も大切な情報なのだ。
犬の血液型の中でも、DEA1.1型が輸血の際に最も強い抗原抗体反応(拒絶反応)を示すため、このDEA1.1型だけは(+)陽性か(-)陰性かを調べておく必要があります。
現時点では、このDEA1.1型の(+)陽性か(-)陰性かさえ分かれば十分だと言われています。

結局、血液型の詳細は分からないんだね。

そんなことはないぞ。
検査機関に委託して調べてもらうことは可能だ。
現時点では愛犬の血液型を正確に把握することはできないものの、万が一のときのために検査をしておきたいのであれば、動物病院に相談してみるといいでしょう。
血液型による性格の違いは

人間だと血液型がその人の性格に関係しているといった話が世間一般に浸透しています。
例えば、几帳面で真面目な人に対して「A型っぽい」と言うこともあるでしょうし、感じることもあるでしょう。
そのため、犬の血液型においてもそういった性格の傾向があるのではないかと期待している方も多いかもしれません。
ただ、結論から言ってしまうと血液型は犬の性格には関係ありません。
1匹で複数の血液型を保有しているという部分も関係しているのかもしれませんが、犬の性格は血液型で左右されることはありません。
犬種としてもともとある性格の傾向意外に関しては、飼い主によると言ってもいいかもしれませんね。

犬の性格は、子犬の頃の過ごし方や犬種、しつけや環境が影響するのだ。
まとめ

犬の血液型というのは、人間の分類とはまったく違ってきます。
種類も多いですし、1匹で複数の血液型を保有しているのが普通です。
現時点では愛犬の血液型を正確に把握するのは難しいのですが、血液型によって愛犬の性格が左右されるということはありません。
愛犬の性格を左右するのは主に飼い主ようです。

犬は飼い主に似るって、このことなのかもね!